製造・軽作業の基礎ガイド
派遣先を変更したいときは?契約途中・満了時の相談順と確認事項
派遣先を変更したいとき、雇用主である派遣会社への相談方法、契約途中と満了時の違い、条件相違やトラブルがある場合の記録、次の仕事の確認手順を解説します。

派遣先を変更したいときは、雇用主である派遣会社へ相談します。派遣先の上司へ「辞めます」とだけ伝えても、派遣会社との雇用契約や次の仕事は決まりません。
契約途中なら、現在の契約をどう扱うかを先に確認します。契約満了時なら、更新しない意思と次の派遣先の希望を分けて伝えます。
最初に理由と希望を整理する
- 仕事内容・勤務時間・勤務地が明示条件と違う
- 人間関係、ハラスメント、安全面に問題がある
- 体力、健康、家庭事情で継続が難しい
- 仕事内容や収入が希望に合わない
- 今の派遣会社で別の派遣先を希望する
- 派遣会社自体も変えたい
「何となく合わない」だけでなく、いつ、何が起き、どの条件なら続けられるかを整理すると、派遣会社が改善や次の仕事を検討しやすくなります。
相談先は派遣会社の担当者
派遣先変更の窓口は、まず派遣会社の営業担当・コーディネーターです。担当者へ話しにくい場合は、就業条件明示書に記載された苦情申出先、派遣元責任者、相談窓口を確認します。
厚生労働省は、派遣元責任者と派遣先責任者が派遣労働者からの苦情処理を担い、派遣元と派遣先が連携する仕組みを示しています。派遣先にも相談窓口がありますが、雇用契約と次の仕事は派遣会社と確認します。
現在の派遣先について相談したいです。
〇月〇日から、説明されていた〇〇と実際の〇〇に違いがあります。
改善が難しい場合は、派遣先の変更も含めて相談したいです。
現在の契約の扱いと、変更できる時期を教えてください。
契約途中と満了時の違い
| 時期 | 先に確認すること | 次の相談 |
|---|---|---|
| 契約途中 | 契約期間、途中終了の扱い、改善可能性 | 最終就業日、引継ぎ、次の派遣先 |
| 更新確認中 | 更新回答の期限、変更希望を出す時期 | 満了後の仕事紹介、空白期間 |
| 契約満了時 | 更新しない意思、雇用契約も終了するか | 別派遣先の開始日、社会保険 |
| 派遣先都合で終了 | 派遣会社との雇用継続、賃金・休業 | 新たな就業機会の確保 |
契約途中に自分から就業を終えたい場合は、派遣契約の途中で辞めたい場合も確認してください。
条件相違やトラブルが理由の場合
労働条件通知書、就業条件明示書、求人票と実際の業務を照合します。次を日付付きで記録してください。
- 指示された仕事内容と指示者
- 契約上の業務・勤務時間・就業場所
- 担当者へ相談した日時と回答
- ハラスメントや安全上の問題の具体的事実
- 改善を希望する内容
明示条件と実際が違う場合は、単なる相性の問題と分けて相談します。詳しくは派遣先で仕事内容や条件が違った場合で解説しています。
暴力、重大なハラスメント、差し迫った安全上の危険がある場合は、契約満了まで我慢する前提にせず、派遣会社の緊急連絡先や行政の相談窓口へ速やかに相談してください。
次の派遣先について確認する
現在の派遣先を離れることと、次の派遣先が決まることは別です。次の条件を派遣会社へ伝えます。
- 希望職種と避けたい業務
- 勤務地、通勤時間、勤務日
- 時給、交通費、契約期間
- 就業可能日
- 今回変更したい理由から外せない条件
「すぐ別の派遣先へ移れる」とは限りません。紹介開始時期、社内選考、顔合わせ、空白期間の雇用・社会保険を確認します。紹介がない場合の見直し方は派遣登録後に仕事を紹介されない理由も参考にしてください。
派遣先がない期間も派遣会社との雇用が続くかは働き方によって異なります。登録型派遣と常用型派遣の違いで契約区分を確認してください。
派遣先都合で契約が途中終了した場合
派遣先との労働者派遣契約が途中解除されても、派遣労働者と派遣会社の雇用契約が自動的に同時終了するとは限りません。
厚生労働省は、派遣労働者の責任ではない理由で派遣契約が中途解除された場合、派遣元と派遣先が連携して新たな就業機会を確保し、できない場合は休業等により雇用維持を図る考え方を示しています。自分からの変更希望と派遣先都合の終了を混同せず、雇用契約、賃金、休業、次の仕事を書面で確認します。
派遣先変更でよくある質問
契約満了まで働かないと変更できませんか?
一律ではありません。契約期間、変更理由、健康・安全上の事情、条件相違、派遣会社と派遣先の調整によって異なります。まず派遣会社へ早めに相談してください。
同じ派遣会社の別の派遣先へ移れば勤続期間は続きますか?
派遣会社との雇用契約が継続するか、契約の空白があるかで変わります。有給休暇、社会保険、雇用保険、勤続期間の扱いを派遣会社へ確認します。
派遣先の上司へ先に相談してよいですか?
業務上すぐ改善できる問題は派遣先の指揮命令者へ相談することもあります。ただし、契約終了や派遣先変更は派遣会社を外して決めず、派遣会社の担当者にも共有してください。
派遣会社も変えたい場合は?
現在の雇用契約の終了手続きと、他社への登録・応募を分けます。契約途中なら開始日が重ならないよう確認し、機密情報や派遣先情報の扱いにも注意してください。
まとめ
派遣先を変更したいときは、理由、現在の契約期間、希望する時期と条件を整理し、派遣会社へ相談します。契約途中は現在の契約の扱い、満了時は更新しない意思と次の仕事を分けて確認してください。
条件相違、ハラスメント、安全上の問題は記録を残し、担当者で解決しない場合は派遣元責任者や相談窓口へ進みます。派遣先変更後の雇用契約、空白期間、社会保険まで確認してから次の予定を決めましょう。