製造・軽作業の基礎ガイド
派遣の契約更新・終了はいつ決まる?確認時期と断る場合の伝え方
派遣契約の更新・終了について、契約書で見る更新基準と上限、意思確認の時期、更新を断る伝え方、雇止めの予告条件を整理します。

派遣の契約更新を確認するときは、「派遣先で働く期間」と「派遣会社との雇用契約期間」を分けて考えます。更新の意思は、雇用主である派遣会社から確認を受け、契約期間、更新基準、更新上限、次の仕事の希望を整理して回答します。
更新を確認する時期は派遣会社や契約によって異なり、全国一律に「満了日の何日前」と決まっているわけではありません。まず、手元の労働条件通知書などと派遣会社からの案内を確認してください。
最初に確認する4項目
1.現在の契約満了日
「長期」「更新予定」と説明されていても、現在の雇用契約には開始日と終了日があります。口頭説明だけでなく、書面やマイページで満了日を確認します。
2.更新の有無
契約書類に、次のような記載があるかを確認します。
- 自動的に更新する
- 更新する場合があり得る
- 契約の更新はしない
「更新する場合がある」は、必ず更新されるという意味ではありません。
3.更新判断の基準
更新の可能性がある場合は、更新するかどうかの判断基準を確認します。
- 契約期間満了時の業務量
- 勤務成績や勤務態度
- 能力
- 派遣会社や派遣先の経営状況
- 担当業務の進捗
厚生労働省は、有期労働契約について更新の有無と判断基準を明示するよう案内しています。
4.更新上限
通算契約期間や更新回数に上限がある場合は、その有無と内容を確認します。契約締結後に更新上限を新設したり短縮したりする場合、使用者は理由をあらかじめ説明する必要があります。
契約更新の一般的な流れ
1.派遣会社が状況を確認する
派遣会社が、派遣先の受け入れ予定や現在の就業状況を確認します。派遣先から本人へ直接更新を確定するのではなく、雇用主である派遣会社を通じて確認します。
2.本人の更新意思を確認する
派遣会社から、次の契約期間も働きたいか確認されます。続けたい場合も、条件が同じかを確認してから回答します。
3.次の労働条件を確認する
契約期間、仕事内容、勤務時間、時給、交通費、就業場所などに変更がないかを確認します。更新時には、新しい契約期間の書類や電子画面を保存してください。
4.更新または終了を確定する
本人と派遣会社が次の契約内容に合意すれば更新へ進みます。更新しない場合は、契約満了までの勤務、貸与品返却、次の仕事紹介、保険や離職票など必要な手続きを確認します。
同じ派遣会社で別の職場を希望する場合は派遣先変更の相談手順、雇用契約も終了する場合は契約満了後の失業保険と離職票を確認してください。
更新したい場合に確認すること
次回も更新を希望しています。
回答前に、次の契約期間、時給、仕事内容、勤務時間に
変更がないか確認させてください。
希望を伝えた時点で更新が確定するとは限りません。派遣会社から正式な回答と次の契約条件を受け取ります。
- 次の契約開始日と満了日
- 時給、交通費、手当
- 仕事内容と責任の範囲
- 勤務時間、休日、残業
- 就業場所
- 更新上限
- 条件変更の有無
更新したくない場合の伝え方
更新しない意思が決まったら、契約書や就業規則にある手続きを確認し、派遣会社へ早めに伝えます。派遣先へ先に確定事項として伝えるのではなく、雇用主である派遣会社へ相談します。
現在の契約満了をもって、次回は更新しないことを希望します。
契約満了日までの勤務と、貸与品返却など必要な手続きを
確認させてください。
理由を伝える場合は、次の仕事選びに必要な範囲で整理します。
- 通勤時間を短くしたい
- 勤務時間を変更したい
- 別の職種へ移りたい
- 家庭の予定に合わせたい
- 仕事内容や職場環境を見直したい
個別事情により伝える範囲は異なります。すべてを詳しく説明する前に、必要な手続きと期限を確認してください。
派遣会社から更新しないと言われた場合
契約を更新しないと言われたら、次の点を確認します。
- 現在の雇用契約が終了する日
- 更新しない理由
- 派遣先での就業だけが終わるのか、雇用契約も終わるのか
- 別の仕事紹介や待機について
- 有給休暇、社会保険、貸与品、離職票などの手続き
有期労働契約を3回以上更新している、または雇入れから1年を超えて継続勤務している人について、あらかじめ更新しない旨が明示されている場合などを除き、使用者が更新しないときは、少なくとも満了日の30日前までに予告する基準があります。
また、対象となる労働者が雇止めの理由について証明書を請求した場合、使用者は遅滞なく交付することとされています。実際の扱いは契約経過や個別事情で変わるため、疑問がある場合は派遣会社、都道府県労働局、総合労働相談コーナーなどへ確認してください。
連絡が来ない場合
契約満了日が近いのに更新の確認がない場合は、自分から派遣会社へ連絡します。
現在の契約満了日が〇月〇日となっているため、
更新確認の予定を伺いたくご連絡しました。
次回契約の見込みと、回答する時期を教えてください。
派遣先の上司から「続けてほしい」と言われていても、それだけで派遣会社との雇用契約が更新されたとは判断しません。正式な条件と手続きを派遣会社へ確認します。
契約途中で辞めたい場合との違い
「次回は更新しない」ことと、「現在の契約期間の途中で退職する」ことは異なります。有期労働契約は、合意した期間を前提としているため、途中で辞めたい場合は事情を整理して派遣会社へ早めに相談します。
体調、安全、ハラスメント、説明と仕事内容の違いなどがある場合は、我慢して満了まで待つと決めつけず、相談窓口へ連絡してください。無断欠勤や連絡を絶つ方法は、状況確認や必要な手続きを難しくします。
有期契約を途中で終了したい場合のルールと相談手順は派遣契約の途中で辞めたい場合で整理しています。
契約更新についてよくある質問
派遣先から直接、更新するか聞かれました
雇用契約の相手は派遣会社です。「派遣会社と確認して回答します」と伝え、派遣会社へ連絡します。派遣先との会話だけで更新条件を確定しないようにしてください。
更新すると答えた後に条件が変わりました
変更された条件、変更理由、適用時期を派遣会社へ確認します。新しい条件に同意する前に、書面や電子画面で確認してください。
更新しないと次の仕事を紹介してもらえませんか?
次の仕事紹介の扱いは派遣会社や登録状況によって異なります。更新しない理由と次に希望する条件を整理し、いつから仕事紹介を受けられるかを相談します。
派遣先での仕事が終わると、すぐ解雇になりますか?
派遣先との労働者派遣契約と、派遣会社との雇用契約は別の契約です。現在の雇用契約期間、次の仕事紹介、休業などの扱いを派遣会社へ確認してください。
まとめ
派遣の契約更新では、契約満了日、更新の有無、判断基準、更新上限を確認します。更新時期は会社や契約によって異なるため、連絡を待つだけでなく、満了日から逆算して派遣会社へ予定を確認してください。
契約前の条件確認は派遣求人票の見方、契約終了前の休暇確認は派遣社員の有給休暇を参考にしてください。