リモートワーク転職の職務経歴書|経験あり・未経験の書き分け方

リモートワーク転職の職務経歴書について、職務経験と在宅勤務経験を分ける方法、未経験者の書き方、求人要件と照合する3つの棚卸し表を紹介します。

自宅の机で職務経歴書に書く経験を整理する求職者
記事内容をもとに制作したイメージ画像です。
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リモートワーク転職の職務経歴書では、通常の職務経験に加えて、在宅勤務で実際に行った情報共有、進捗管理、オンライン会議などを事実の範囲で書きます。

ただし、職種の経験とリモート勤務の経験は別のものです。営業経験があっても在宅営業は未経験という場合や、在宅勤務経験はあっても応募職種は未経験という場合があります。二つを混ぜずに整理すると、持っている経験と入社後に確認が必要なことが伝わりやすくなります。

この記事では、職務経歴書の完成文を先に作るのではなく、次の3つの表を埋めてから応募先に合わせて編集します。

  1. これまでの職務を事実で整理する表
  2. リモート勤務で実際に行ったことを分ける表
  3. 求人要件と自分の経験を照合する表

職務経歴書で最初に伝えること

厚生労働省のマイジョブ・カードにある「職務経歴シート」は、職務内容とともに、果たした役割や貢献したことを可能な範囲で記入する形式です。同サイトは、職務経歴書を、応募者の職務経験と実務能力が企業のニーズに合うかを確認するための書類と説明しています。

そのため、「リモートワークを希望しています」という希望だけでなく、応募先の仕事に関係する次の情報を先に示します。

  • どのような組織・顧客を対象にしたか
  • 何を担当し、どこまで判断したか
  • どのツールを何のために使ったか
  • チーム内でどの役割を担ったか
  • 業務をどう改善し、どの結果につながったか

応募先から書式を指定された場合は、その書式を優先します。指定がなければ、マイジョブ・カードで職務経歴書の準拠様式や職務経歴シートを確認できます。

1. これまでの職務を事実で整理する

最初の表には、出社か在宅かに関係なく、仕事そのものの経験を書きます。職種名だけで終わらせず、実際に担当した範囲まで分解してください。

整理する項目書く内容確認に使える記録
期間入社・異動・退社の年月雇用契約書、源泉徴収票、社内記録
対象法人・個人、顧客層、担当部門公開可能な会社・事業情報
担当業務日常的に行った作業と判断業務分掌、過去の目標設定
使用ツールツール名と実際に行った操作自分の操作経験、研修履歴
担当範囲件数、地域、商品、チーム規模実績資料、評価記録
役割担当、リーダー、教育、調整辞令、自分の業務記録
工夫・成果課題、行動、変化数値、作成物、関係者の確認

数字は、確認できる場合だけ使います。「売上を大幅に伸ばした」ではなく、期間と比較対象を確認できるなら「担当商品の月間売上を前年同月比○%改善」のように範囲を示します。確認できない数字を推測で作らず、件数や割合を開示できない場合は、改善した工程と自分の役割を説明します。

2. リモート勤務の経験を別に整理する

次に、リモート環境で実際に行ったことだけを整理します。厚生労働省はテレワークを、在宅勤務、モバイル勤務、サテライトオフィス勤務など、働く場所によって区分しています。したがって、「リモート経験あり」だけでは、働いた場所や頻度、仕事の進め方までは伝わりません。

確認項目経験がある場合に書く事実経験がない場合
勤務形態完全在宅、週○日在宅、拠点併用など「リモート勤務経験なし」と整理する
実施期間いつからいつまで、どの程度の頻度か期間を作らない
情報共有使用ツール、共有した内容、更新頻度出社勤務での類似経験を分けて書く
会議・報告定例会議、日報、1対1面談などオンライン研修だけなら研修と明記する
進捗管理タスク管理方法、期限の確認方法実際に使った管理方法だけを書く
遠隔での役割顧客対応、引き継ぎ、教育、承認など未経験の役割を想定で書かない

経験がある人の記載例

勤務形態:週4日在宅、週1日出社(2023年4月~2025年9月)
担当業務:法人顧客30社の契約更新と利用状況の確認
情報共有:顧客対応履歴をCRMへ当日中に入力し、週次会議で進捗を共有
連絡方法:チャット、Web会議、メールを相手と緊急度に応じて使用
役割・工夫:問い合わせの分類表を作成し、担当者間の引き継ぎ項目を統一

これは構造を示す例です。社数、頻度、ツール、成果は、自分で確認できる事実へ置き換えてください。

リモート未経験なら「できる」と作らない

リモート勤務が未経験でも、これまでの職務経験までなくなるわけではありません。応募職種で使える経験と、リモート環境について入社前に確認することを分けます。

例えば、出社勤務で次の経験があるなら、その事実を職務経験として記載できます。

  • 複数の担当者と期限を調整した
  • 顧客とのメールや電話対応を記録した
  • 共有ファイルや業務システムを更新した
  • 手順書を作成して引き継いだ
  • 自分の担当件数と期限を管理した

一方で、Web会議へ数回参加しただけで「リモート環境でのチーム運営経験」とは書きません。オンライン講座で使ったツールも、業務で使った経験とは分けて「学習・研修で使用」と記載します。

Webマーケティングの自主制作や受講課題を応募資料に使う場合も同じです。未経験者向けWebマーケティングポートフォリオで、自主課題、受講課題、実務を分け、確認できない依頼者・成果・数値を作らない方法を確認できます。

3. 求人要件と自分の経験を1行ずつ照合する

職務経歴書へ何を書くか迷ったら、求人票の必須条件・歓迎条件・仕事内容を1行ずつ分け、自分の根拠を対応させます。

求人に書かれた内容自分が示せる根拠不足・不明点応募前後に確認すること
法人営業3年以上法人向け新規営業を4年担当商材単価が異なる顧客規模と営業工程
CRMの利用経験顧客情報、商談、次回行動を入力応募先の製品は未経験利用する製品と必要操作
リモートでの協働週4日在宅で営業・CSと案件共有入社直後の進め方は不明研修、会議、相談方法
月1回出社自宅から出社可能臨時出社の扱いが不明場所、頻度、交通費

根拠がない要件を無理に埋めず、「経験なし」「確認中」とします。必須条件を満たしていない場合でも応募できるかは、求人の記載や採用窓口、転職支援サービスへ確認してください。

ビジネス職は「相手・役割・結果」を具体化する

営業、マーケティング、人事、企画などのビジネス職では、同じ職種名でも担当範囲が異なります。職種名の後に、相手、役割、結果を加えます。

職種抽象的な表現具体化する項目
営業法人営業を担当新規・既存、顧客規模、商材、担当工程、社数
マーケティングWeb集客を担当対象、媒体、企画・制作・分析の範囲、指標
人事採用業務を担当職種、採用人数、母集団形成、面接、入社対応
企画業務改善を担当課題、関係部門、自分の役割、変更した工程
カスタマーサクセス顧客支援を担当顧客層、利用支援、更新、問い合わせ、連携部門

「コミュニケーション能力があります」のような自己評価だけでなく、誰へ何を共有し、どの判断や進行につなげたかを記載します。

ツール名は用途と操作範囲まで書く

ツール名を並べるだけでは、実際に何ができるか判断しにくくなります。利用場面と操作範囲を組み合わせます。

チャット:チーム内の進捗共有、質問、障害発生時の連絡
Web会議:顧客商談、社内定例、画面共有による操作説明
CRM:顧客情報、商談履歴、次回行動、対応結果の入力
表計算:案件一覧の更新、関数を使った集計、進捗の可視化
文書共有:議事録、手順書、提案資料の共同編集

製品名は、実際に使用したものだけ書きます。似た製品を使った経験がある場合は、「同種ツールの経験」として操作内容を説明し、応募先の製品を使用済みとは書かないようにします。

希望する出社頻度は職務経験と分ける

「完全在宅を希望」「月2回まで出社可能」などは、過去の職務経験ではなく、次の仕事に求める条件です。職務経歴書の中心へ混ぜず、求人の指定欄、応募フォーム、面談など、案内された場所で伝えます。

リモートワーク求人の探し方で、完全在宅、定期出社、研修出社、居住地制限などを確認できます。求人票に「リモート可」と書かれていても、希望する頻度で働けるとは限りません。応募先へ確認するときは、面接で出社頻度を聞く方法の質問例を使えます。

職務経歴書の組み立て例

応募先の指定がない場合は、次の順番で組み立てる方法があります。

  1. 職務要約:経験年数、職種、主な対象と役割を短くまとめる
  2. 勤務先ごとの経歴:期間、事業、所属、担当業務、役割・成果を書く
  3. リモート勤務経験:期間、頻度、情報共有、進捗管理を事実で補足する
  4. 使用ツール・スキル:用途と操作範囲を書く
  5. 自己PR:応募要件と対応する経験を一つか二つに絞る

すべての経歴を同じ長さで詳しく書く必要はありません。マイジョブ・カードも、職務経歴シートから応募企業ごとに必要な内容を取捨選択して職務経歴書へ反映する方法を案内しています。ただし、応募先が指定する職歴期間や入力項目は省略しないでください。

社外秘や未確認の数字を書かない

業務を具体化しても、顧客名、個人情報、未公開の売上、社内限定資料、システムの認証情報などを職務経歴書へ載せてはいけません。

  • 公開してよい顧客名・プロジェクト名か
  • 数字の期間と比較対象を確認できるか
  • 自分だけの成果と誤解されないか
  • 会社や顧客を推測できる情報が含まれないか
  • 前職との守秘義務に反しないか

開示できない場合は、「複数部門」「一定規模の顧客群」など、役割を説明できる範囲へ置き換えます。数字をぼかしたことで意味が伝わらない場合は、実施した工程や判断を書いてください。

提出前のチェックリスト

  • 職種経験とリモート勤務経験を分けた
  • 入退社、異動、リモート実施期間を自分の記録で確認した
  • 担当業務を、相手・役割・範囲まで具体化した
  • ツール名だけでなく、実際に行った操作を書いた
  • 実務、研修、学習中を区別した
  • 求人の必須条件と自分の根拠を1行ずつ照合した
  • 確認できない成果や数字を作っていない
  • 顧客情報、個人情報、社外秘を含めていない
  • 応募先が指定する形式、ページ数、ファイル形式を確認した
  • PDF変換後の文字化け、ページ切れ、古い応募先名を確認した

よくある質問

リモート勤務経験はどこに書けばよいですか?

勤務先ごとの職務経歴に、実施期間と頻度を補足する方法があります。複数の勤務先で経験がある場合や、遠隔での仕事の進め方をまとめたい場合は、職務要約やスキル欄へ短く整理します。応募先の指定様式がある場合は、その項目を優先してください。

リモート未経験でも応募できますか?

求人の必須条件によります。「リモート勤務経験」が必須でなければ、応募職種の経験や、出社勤務で行った情報共有・期限管理などを事実として示します。研修期間の出社や居住地条件も確認してください。

使用したツールはすべて書くべきですか?

応募する仕事に関係するものを優先します。名称だけでなく、業務で行った操作と利用頻度を書きます。学習だけで使用したものは、実務経験と分けてください。

完全在宅の希望を職務経歴書へ書くべきですか?

応募先の案内によります。職務経歴書は過去の経験と実務能力を伝えることを中心にし、勤務場所の希望は応募フォームや面談など、指定された場所で伝えます。完全在宅が必須なら、選考が進む前に例外的な出社の有無も確認してください。

まとめ

リモートワーク転職の職務経歴書は、特別な自己PRを作るのではなく、通常の職務経験とリモート勤務で実際に行ったことを分けて整理します。

職務、リモート経験、求人要件の3表を埋め、確認できる事実だけを応募先に合わせて取捨選択してください。リモート未経験の場合も、応募職種で使える経験を具体化し、経験していない働き方やツールを実務経験のように書かないことが重要です。

ビジネス職の経験を生かせるリモート求人があるか、希望する出社頻度と合わせて確認したい場合は、転職支援サービスへ相談する方法があります。Remofulの対象と登録前の確認事項は、Remofulの特徴と登録前の確認ポイントで確認できます。

参考情報